2025年春ドラマとして注目を集めているTBS系『対岸の家事』。
毎回、内容の充実感は見事ですよね。
キャストも豪華で話題性バツグンです!
元SPEEDの島袋寛子さんが登場したり、和牛(2024年解散)の川西賢志郎さんも第5話で初登場しました!
第5話では、子育てに悩む親たちのリアルな葛藤が描かれ、多くの視聴者の共感を集めました。
今回は、劇中で象徴的に語られた「体験格差」や、「レモンのことわざ」を通して見えてきた“子育て観”について掘り下げてみたいと思います。
3家庭の特徴についてまとめてみました
【村上家】
- 専業主婦で、娘に「できる限りの愛情」を注いでいるが、金銭面で体験の幅に限界を感じている
- シンプルで丁寧な暮らし志向だが、専業主婦であることに劣等感や不安を抱えがち
- 苺が他の子と関わる中で言葉が増えたことから、母子メインの関係性だけでは社会性の成長が不十分ではと心配になった
【長野家】
- 家事・子育ての実態は母親一人に偏っている
- 夫・量平は「外面の良さ」ばかりが目立ち、礼子は内心でモヤモヤ
- 仕事と家庭・子育ての両立に無理が生じてきている
【中谷家】
- 教育熱心で、意識高い系の子育てのスタイル
- 「体験こそが子どもに贈る武器」と考え、積極的に色々なことを体験させる
- どこか自己投影的でコントロール志向が強い父親像
では、体験格差やレモンのことわざについて考えされられる子育て観について、深堀りしていきたいと思います。
体験格差について
※ネタバレの内容が含まれますので、ご注意ください。
第5話では、村上家・長野家・中谷家の3家族が一緒にグランピングに出かけるという展開に!
一見楽しく、またオシャレなアウトドア体験の中で、家族間の親交を深めるかと思いきや。
親たちの教育観や家族内の役割分担の違いが浮き彫りになります。
そして印象的な、ディーン・フジオカ演じる中谷が放った「体験は親から子へ贈る武器」というセリフ!
これは「体験格差」とも言われる現代的な子育ての課題だそうです。
詩穂(多部未華子)をはじめ、多くの親が心を揺さぶられた場面でした。
子どもの「やってみたい」「チャレンジしたい」という気持ちをキャッチして、体験をサポートすることが親の役目であります!
お金をかけなくてもできることはたくさんありますよね。
中谷家のように、お稽古をたくさんすることも体験!
お家で一緒にお料理をしたり、公園で思いっきり体を動かすことも貴重な体験ですよね。
長野家は保育園に預けていますが、幼稚園や保育園でも、子どもの成長に合わせて子どもの思いを汲み取りながら、保育をしてくれています。
家庭によって子どもに与えられる環境は様々ですが、子どもはそれぞれに経験を積んでいます。




レモンのことわざが示すメッセージ
今回のエピソードタイトルや劇中に出てきた「レモンを手にしたらレモネードを作れ」という英語のことわざ。
When life gives you lemons, make lemonade.
これは、「逆境や困難に直面したときにどう乗り越えるか」という前向きなメッセージ。
作家であり教師であるディール・カーネギーの名言だそうです。
意味としてはこんな感じです!
- レモンを与えられたらレモネードを作れ
- 与えられたもので工夫して自立せよ
- 少ない元手で利益をあげよ
- レモンには、できそこない・欠陥品などの意味もある
子育てに悩む登場人物たちがそれぞれの“レモン”を抱えながら、どう“レモネード”に変えていくのか。
視聴者にも、自分自身の“困難との向き合い方”を問いかけているようでした。






対岸の家事-第5話-の感想
詩穂は、母がいなくなった家で、家事全般を担い、続けたかった部活を退部!
ですが、最後の試合で元仲間をリラックスさせようと、髪を結ってあげました。
それがきっかけとなり、美容師になって、虎雄と出会い苺を授かります。
詩穂にとっては、部活を辞めることが虎雄と出会うストーリーの始まりだったわけです。
人生の選択は、生きてきた中で生まれた価値観が動機になります。
苺ちゃんも佳恋ちゃんも篤正くんも星夏ちゃんも、将来の選択の動機になる土台を作っているわけです。
レモンをレモネードにしても良いし、レモンサワーにしても、牛タンにつけるレモンにしてもOK!
何を作るかは、本人の選択と成り行きですから、親は見守ることが大切だと改めて感じた次第です!
皆さんのお子様も、育った環境から学んだこと・気づいたことを糧にして、自分の道を生きていきますよね。
それは全て不要なものなどなく、一見不運なことだとしても、全て大切な体験です!
ここで1つ、ジョン・レノンの名言を紹介させてください。
ビートルズは、ほしいだけの金を儲け、好きなだけの名声を得て、何もないことを知った。
幸せと、お金・名声がイコールではないということだと解釈しました。
自分の道を生きること、好きなことに没頭すること!
自分の道を見つけたり、好きなことを見つけるために、体験が大切!
ということで、子どもの好きや得意を観察しながら、環境を用意していけると良いなぁと改めて子育て観を確立することができました。
最後に
今回は、対岸の家事-第5話-体験格差&レモンのことわざから考えさせられる子育て観について、考えてみました。
私は、元幼稚園教諭で、現在3人の子どもを育てています。
保育について、専門的なことを学んでも悩みはつきない子育て!
やっぱり自分とは異なる人格者を育てるわけですから、一筋縄ではいきません。
夫は協力的ですが、育った環境が違う者同士で子育てをすることで、やっぱりモヤることも多いです。
1つ1つ向き合うことで、親自身も成長させてもらっていると思います。
悩む=子どもを大切に思い、観ることができていると自身を励ましながら!
引き続き、『対岸の家事』と子育てを楽しんでいきましょう。